「新潟婚」はなぜ別れない？！～ 新潟女性の私が検証！

４７都道府県県民性はさまざまですが、いちばん離婚率が低いのが新潟県だというのを今年の冬、知りました。あと、一番家族思いということも、加えて書いてありました。

３月２５日に発表となった厚生労働省の２００９年度「離婚に関する統計」の概況によると、結婚したカップルの約３０％が離婚しており、これは４０年前の約４・５倍にもなっているそうです。そんな、離婚が当たり前の日本で、“非離婚特異地”といえるのが私の故郷、新潟県

０８年の人口動態統計によると、新潟県の人口千人に対する離婚率は、全国で最も低い１・４８。しかもこれ、０３年から６年連続トップちなみに最も離婚率が高いのは沖縄県の２・６０で、こちらも６年連続とのこと。

では、どうして新潟の夫婦は離婚しにくいのでしょうか？　

まずは地理的分析から。日本海に面する新潟県は、全域が豪雪地帯に指定されているほど寒さが厳しく、冬が長い。「雪国の人は辛抱強い」とはよく言われますが、それは本当だと思います。

新潟では長い冬の間、毎日のように雪下ろしをしなくてはなりません。どんなに疲れていても、たとえ二日酔いでも、雪下ろしをしないことには生活していけないからです。保守的でまじめ、勤勉という気質は、同じように離婚率が低い富山などにも共通しているそうです。

また、冬が長い新潟では昔から仕事を求めて出稼ぎに出る人たちがとても多かったのです。

新潟県民は昔から江戸（東京）志向が強く、石を投げれば新潟県民に当たると聞いています。その昔は、『頼まれれば江戸まで餅つきに』というほど江戸に出ていったそうです。そして、豆腐屋や風呂屋、米屋、食堂など、労働条件の厳しいといわれるような商売に就いて成功してきました。

一度決めたことは最後までやり通す新潟県民の勤勉さや粘り強さ、辛抱強さは、このようなところにも反映されているのです。

こんな新潟の県民性を育んできたのは、気候だけではありません。県が歩んできた歴史的背景による影響も大きいのです。

それを物語るのが、

「新潟では杉の木と男の子は育たない」という言葉。

これは杉の木が育ちにくい厳しい風土と、新潟の男の子が非常に大事に扱われてきた習慣を表すものだ。

米農家が多い新潟では、家の跡継ぎである長男は別格として扱われ、母親や姉などが世話を焼くため、男の子が甘えん坊に育ってしまうと言われています。

一方、女性は男性を立てて世話を焼くよう幼少のころから育てられるので、忍耐強く世話好きになるといいます。

そんなことから、「苦労を共にするなら越後女」

「結婚するなら、新潟の女性」ともいわれてきました。

親の面倒を見る、家を守るという意識が強いというのもうなづけます。

新潟の女性が明るく包容力があるのは、

このような昔ながらの習慣によるところが大きいですね。

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