毎日楽しく更新!

  • 05年9月7日からブログをはじめ、その年の暮れからは毎日更新し、人気ブログランキングにチャレンジしています。 右上の  《 ☆1位 904,726件中 応援して下さい  》   の文章からランキングポイントが入ります。 みなさまの大きなお力に心から感謝申し上げます☆ 本当にありがとうございます♪    ☆ご結婚がお決まりの方へ☆ 司会承ります☆詳細はrasasayan15@yahoo.co.jp   まで お問い合わせ下さい☆

Rakuten Recommend

  • ちょっと贅沢な国内旅行 style(スタイル)  

楽しい毎日を♪

« 【 映像美術の神 ~ 巨匠テオ・アンゲロプロス 】 | トップページ | 『 シテール島への船出 』 ~ 国境とは幸せとは愛とは »

『 こうのとり、たちずさんで 』 ~ 彼はなぜ去ってゆくのか

いろいろなことを考えさせてくれる美しい映像美と世界観。

『 こうのとり、たちずさんで 』

1991年  時間: 142分
製作国: ギリシャ・フランス・スイス・イタリア合作、ギリシャ映画
監督名: テオ・アンゲロプロス
出演者: マルチェロ・マストロヤンニ
      ジャンヌ・モロー
      グレゴリー・カーほか

河と湖の北ギリシャで
TVリポーターが追う失踪した政治家・・・
愛のわたり鳥 こうのとりが翔び
無言の人々の 胸をうつ旅が始まる
国境を越える愛を叙情で詩う アンゲロプロスの黙示録

1101

なぜ、彼は消えてしまったのか。

その謎は、映画の中のさまざまな伏線が示してくれました。

1999年12月31日だと仮定してという世紀末思想。

宗教対立  人種間対立 民族対立

「世紀末の憂鬱」というこのマルチェロ・マストロヤンニ演じる政治家が

この本で予言しているのです。

【 無は無でしかない 】 国境紛争

クリスマスのときに、東方からの三人の賢者、若しくは、聖なる星。

彼はいったい何を見ていたのか。

議会での最後の言葉は、

「雨音に音楽を聞くために沈黙する」

すなわち「神の声を聞け」ということ。

歌の場面では、

「Let it be」 マリアがささやいた =あるがままでいて

「きよしこの夜」 キリストの生誕

男の子が最後に見た彼は、「河の上を歩いていったよ」と。

それはまさしくキリストの再来。

あちこちで見たという証言も福音をして歩いていたということ。

キリストだからこそ、立ち去ってまた現れる。

巨匠 テオ・アンゲロプロスは、ギリシャをはじめ世界中の歴史と紛争の中に生まれた私たちに福音をもたらすべく、この『 こうのとり、たちずさんで 』 を作ったのではないでしょうか。

他国に比べれば、安全に暮らしてゆけるわが日本という国があり、常日頃から国境が深く心のどこかでいつも重い影を落としているわけでもありません。周囲を海で囲まれた私たち日本人にとっては、国境はなじみがあまりないかもしれませんが、映画の冒頭と終わりに国境で片足をあげて一歩踏み出そうとするさまに、「この一歩を踏み出せば死か、または新しい希望が待ち受けているのか」という現実を受け止め、自分自身の背中を押されたように思いました。

ラスト近くの無言の結婚式。国境を越えた愛。そのひとつひとつの場面を観ていて、なんて素晴らしいのだろう。本作はまさしく名作であると気づきました。映画史に残るとも思われるその映像美。長まわしでじっくりと見せていくそのカメラワークからくりだされる美しい映像。私たちを別世界へとつれていってくれます。

そして、最後の「電信柱」は、墓標であり、このシーンもまさしく、いつまでも記憶に残る名場面であると感じました。

充実した満ち足りた気持ちになれる素晴らしい作品でした。

テオ・アンゲロプロス全集 DVD-BOX II

(ユリシーズの瞳/こうのとり、たちずさんで/シテール島の船出)

テオ・アンゲロプロス全集 DVD-BOX I

(旅芸人の記録/狩人/1936年の日々)

テオ・アンゲロプロス全集 DVD-BOX III

(霧の中の風景/蜂の旅人/アレクサンダー大王

人気blogランキングへ

ブログランキングに登録しています。お手数ですが、こちら人気blogランキングへからです。ご協力お願いします。

人気ブログランキングへ  

にほんブログ村 ライフスタイルブログへ

« 【 映像美術の神 ~ 巨匠テオ・アンゲロプロス 】 | トップページ | 『 シテール島への船出 』 ~ 国境とは幸せとは愛とは »

文化・芸術」カテゴリの記事

旅行・地域」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『 こうのとり、たちずさんで 』 ~ 彼はなぜ去ってゆくのか:

« 【 映像美術の神 ~ 巨匠テオ・アンゲロプロス 】 | トップページ | 『 シテール島への船出 』 ~ 国境とは幸せとは愛とは »

ライフスタイルブログ

  • にほんブログ村 ライフスタイルブログへ

おすすめの旅♪

ハッピーサンフラワーの過去記事の検索

  • Google


    WWW を検索
    ハッピーサンフラ ワー内を検索

スポンサードリンク

2020年12月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

成城会のご案内☆

  • 夏の成城会  【ビール工場見学!】 ありがとうございました☆7月12日の記事にてご報告しております♪また楽しくご一緒しましょうね!本ブログ「ハッピーサンフラワー」の引用・転載・複製を一切禁じております。