■ベストセラーの作り方 ～ 【さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学】

私は、日商簿記2級と

ファイナンシャルプランナー（AFP）の資格を持っています。

CFPも勉強を始めた1年目で6課目のうちの5課目は取得しました。

http://www.jafp.or.jp/learn/cfp.shtml

【さおだけ屋はなぜ潰れないのか?

　　　　身近な疑問からはじめる会計学】

会計の本なのだろうなぁということは想像していましたが、タイトルから、どんな内容なのだろうと気になって読んでみました。

文体が読みやすく、身近な例をたくさん取り入れていること。日々の生活の中で、数字のマジックに惑わされることなく、実体のあるものとして物事をとらえていくための“センス”を身につけることの大切さ。それは、日々の生活のちょっとした数字に気配りしていくこと。そして“１単位あたり”で、物事を分析し、比較することによって身につけられるものであるということ。その積み重ねによって、“木を見て森を推測する”ことが可能になり、やがて意志決定の大きな動機となりうるものとなってゆく。これは、会計に限った話ではなく、人脈やモノを扱う際の姿勢にも活きてくる。なるほど、分かりやすくかみ砕いて書いている会計のはじめの一歩といったところでした。

キャッチーなネーミングで、売り方がうまいですよね。むしろこの本がなぜこれだけ売れたのか、マーケティング方法について研究する方が実用的に思えます。

なぜ本書が2005年のベストセラーとなったのでしょうか。

１　難解な議論を説明するために、身近な例を用いていて読みやすい。

２　文体が読みやすく、身近な例をたくさん取り入れている。読み物としておもしろい。

３　字が大きく薄い本であるため、普段は本を読まないという人たちからも敬遠されない。

本を読まない人が多いこのご時勢です。ベストセラーを作るために本を読まない人を開拓するためのマーケティングをしてみると、このようにせざるをえなかったのでしょう。

すべてがこういった本ばかりではありませんが、今どきの本ってこういうものなのでしょうか？ある意味、ベストセラーの作り方のお手本のひとつといえるかもしれません。

さおだけ屋はなぜ潰れないのか？

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