耳が聞こえない

声が出ない。話すことができないというのは、本当に困ったことで、

とにかく、喋らないのが一番の薬だという。

周囲の人との会話にも、紙とペンを用意しての筆談です

短い文章ならともかく、ちょうどその頃は、とてもいろいろなことがあって

あれこれと本当にどうしようと、長い文章を書きつらねて

信頼できる先輩方に相談していたことも、よく覚えています。

ある日、用事があって、成城の駅前の銀行に行ったときに

メモに書きながら、係りの人に尋ねたところ

その人は、紙に書いて答えようとするのです。

えっ？話してもらっていいのだけど。

そう紙に書いて伝えましたが、どうも、私は、話すことができない

＝ 耳が聞こえないのだと思われたようです。

なんだか、すごく複雑な気分でした。ちょっとショックでした。

耳が聞こえないって。

話すことができないと、耳まで聞こえないの？

そんなふうに思われてしまうの？

それから、簡単な手話も少し覚えました。

とにかく、話すことが出来ないというのはつらいものです。

このままだったら、どうしよう？

いつ治るんだろう？

不安ばかりがつのります。

to be continue.

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