『 群青 愛が沈んだ海の色 』

群青色に染まった海に光が射し込み、

　　　　　　　　やがて訪れる希望の朝――。

『 群青　愛が沈んだ海の色 』

http://movies.foxjapan.com/gunjou/

明日から公開の『 群青　愛が沈んだ海の色 』を試写会にて。

仲村凉子………長澤まさみ

比嘉大介………福士誠治
上原一也………良知真次
宮城守…………玉城満
上原和恵………洞口依子
比嘉俊介………今井清隆
比嘉瑛子………宮地雅子
仲村由起子……田中美里
仲村龍二………佐々木蔵之介

沖縄の離島 南風原（はえばる）島の一日は、

サンゴが眠る深く青い海と大空が、

群青色に溶け合う夜明けの情景から始まる。

赤瓦の家並み、白砂の小道、

鮮やかな庭に咲くブーゲンビリア、緑深いフクギ並木。

この静かな景色を眺めているだけでも心癒されます。

もし父が反対しなければ
もし彼と恋に落ちなければ
もし私がこの島に生まれなければ

深く青い海に浮かぶ、沖縄の小さな島で
父は妻を失い、娘は最愛の人を亡くした―

「教えて、お父さん、

なぜあなたは大切な人を失っても強く生きていけるの…？」

美しくも残酷な沖縄の海を舞台に描く

　─　父と娘、二代にわたる、愛の痛みと再生の物語です。

女優・長澤まさみさんのこれまでにない新境地を感じさせてくれました。

愛する人を奪われ、うちのめされる運命のヒロイン…深く傷ついた悲しみ、大人の憂いを見事に熱演しています。

まるでおとぎ話の世界に足を踏み入れたように美しく、夏の陽に照らされた島で、ゆっくりと静かなピアノの調べと人々の優しく見守るあたたかな心に深く感じ入りました。

映画の中で使われているピアノや

畠山美由紀さんの曲も、とても美しく、素晴らしかったです。

「青い魚」（97）や2作目「Departure」（00）、『真昼ノ星空』（03）など、国際的な評価も獲得し一貫して沖縄を舞台に撮ってきた中川陽介監督。

中川監督が、今回の撮影地として選んだのは、

             沖縄の渡名喜(となき)島。

http://www.vill.tonaki.okinawa.jp/　

http://www.tonakijima.jp/

初めて映画の撮影隊が入る島で、2008年7月～8月の最も暑さの厳しい時期にオールロケで行なわれたそうです。

自然にあふれ、大きく深い碧い海、風に揺れる木々のざわめき、子供の頃から天真爛漫に島でのびのびと育ったヒロイン。

こんなふうに、沖縄の島で生まれ育って、そして、その島で生きていく。こういう人生もあるんだなぁと。

今までに観たことがない、

                 とても穏やかな美しくも力強い作品でした。

中川陽介監督のこれまでの作品も観たみたいと思いました。

愛する人を失うことのつらさから、切なくも美しい再生の物語は、生きている者と逝きし者との繋がり、登場人物たちの心の陰影までも静謐かつ詩的な映像美で表現しています。

映画の中にでてきた島で、海を眺め、フクギ並木の小道を歩き、

ひとり静かに夏を過したいです。

『 群青　愛が沈んだ海の色 』

http://movies.foxjapan.com/gunjou/

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