メン・コン

メンデルスゾーン　：　ヴァイオリン協奏曲
ホ短調 作品64(Violinkonzert e-moll op.64)

1844年に作曲されたヴァイオリンと管弦楽のための協奏曲です。

「メンデルスゾーンのコンチェルト（協奏曲）」と呼んで、他の協奏曲を指すことはほとんどないため、これを短縮した、『メン・コン』の愛称で広く親しまれています。

メンデルスゾーン（1809年2月3日 ハンブルク - 1847年11月4日）は10代で最初のオペラや交響曲を手がけた、モーツァルトに勝るとも劣らない早熟の天才でした。

現在では当たり前になっている“指揮者”というスタイルを職務として確立させたのも彼です。

メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲はベートーヴェンの作品61、ブラームスの作品77と並んで『3大ヴァイオリン協奏曲』と称される名曲です。また、チャイコフスキー・ピアノ協奏曲、ドヴォルザーク・チェロ協奏曲と並んで3大協奏曲と呼ばれることもしばしばです。

本作品は、メンデルスゾーンが常任指揮者として活躍していたゲバントハウス管弦楽団のコンサートマスターであったフェルディナント・ダヴィットのために作曲されました。ダヴィッドはメンデルスゾーンの親しい友人でもあったので、演奏者としての立場から積極的に助言を行い、何と６年という歳月をかけて完成させた作品です。この二人の共同作業が、今までに例を見ないような、まさにロマン派協奏曲の代表選手とも呼ぶべき名作を生み出す原動力となりました。

あぁ、聴いたことがある！

と誰もがすぐにわかるようなクラシック音楽ファンでなくとも知っているというあの有名なメロディからはじまり、独奏ヴァイオリンがもてる限りの技巧を披露するにはピッタリの作品となっています。これぞロマン派と喝采をおくりたくなるような「匂い立つような香り」
全体の構成も、技巧の限りを尽くす第１楽章、叙情的で甘いメロディが支配する第２楽章、そしてファンファーレによって目覚めたように活発な音楽が展開される第３楽章というように非常に分かりやすくできています。

『メン・コン』　メンデルスゾーン　：　ヴァイオリン協奏曲

華やかで情熱的なメンコンに身をゆだね、アナスタシアさんの独奏ヴァイオリンの魅力をたっぷりと感じた素晴らしい演奏でした

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メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲