世界金融不安はどこまで

アメリカやヨーロッパから始まった世界金融不安は、いったいどこまで続くのでしょうか？

昨日、日経平均952円安　史上3番目の下げ幅で、終値が9203円32銭でした。

各国、前例がない「協調行動」として米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）、欧州中央銀行（ＥＣＢ）のほか、イギリス、カナダ、スウェーデン、スイスの各中央銀行が、いっせいに利下げに踏切りました。こうしたカンフル剤をいくつもいくつも打って、必ずどこかで効いてくると思います。それが効き出すまでは、待つしかなさそうです。

売りが売りを呼んで、パニックを引き起こしている今、日経平均のここ数年の下値を見てみると、2003年4月にはバブル崩壊後の歴史的な底値を更新、7600円台まで落込みました（ソニーショック：ソニーの大幅な減益発表が、市場全体の下げにおよびました）。しかし、その後の緩やかな景気拡大と企業業績の回復で、ほぼ4年で約2.5倍の水準まで回復し、2007年7月には18261円まで上がりました。欧米が買ってくれたので、ここまで上がったということも、もちろんです。

今回の売りは今年9月からの急激なものです。急激な下げは、急激な上げも考えられます。2003年4月の7600円台は、その年の8月には、10300円をつけています。下値がまだまだ見えないところです。そこまで下がるかどうかもありますが、私は、日経平均7600円をひとつのメドとしてみています。

人気blogランキングへ