禅とは
蜷川幸雄氏が演出、井上ひさし氏脚本による舞台天台宗や栄西、親鸞や日蓮なども出てきて、日本史や宗教史の勉強にもなりました。『道元の冒険』は、カノンやブルースなどの劇中歌を織り交ぜながら、曹洞宗の開祖・道元の苦悩をユーモアたっぷりに描くというものです。10人の役者が40以上の役を早替わりで演じ、21曲を歌い、それはもう、跳んで跳ねてくるくる変わってというさまは、なんだか蜷川作品というと、私の中では敷居の高いイメージがあったのですが、一気に親しみがわきました。
道元禅師は、釈迦に倣い、ただ座禅にうちこむことが、最高の修行であると説きました。食事の際の作法や歯磨き洗面など、毎日の行いのすべてが、禅であると。(これらの習慣を日本に広めたのも道元禅師といわれているそうです)
舞台の端にずっと座禅を組んで座っている阿部さんは、まさに座禅こそ悟りを開く道と説いた、道元そのものと思いました。天台宗や栄西、親鸞や日蓮なども出てきて、日本史や宗教史の勉強にもなりました。
いろいろなものの目でものごとをみることができるようになると悩むことから解放される。
執着する心を捨てる。
悟りをひらくとは。
小学生の頃、座禅をお寺さんで組んだことが何度かありましたが、観ていて、座禅を組んでみたいなぁって。禅の心をなんだか自分の中にこれから取り入れてゆきたいと思いました。
観ていて、いったいどんなふうになるのだろうと、はらはらどきどき!まさに『道元の冒険』を道元や弟子たちと一緒に楽しめました。禅の心を大切に、毎日の生活を大切にしてゆきたいと思います。
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コメント
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道元は、親鸞と共に、尊敬する仏教者です。
「正法眼蔵」は難解ですが愛読書です。
永平寺は、何度も訪ねています。冬の永平寺が素晴らしいし、厳しい修行をされる僧は尊敬できます。
座禅から入るべきです。それから経典。
道元さんは和歌もいいです。
「形見とてなにか残さぬ春は花 山ほととぎす秋は
もみじ葉」うん~?これは良寛さんかな?良寛さんも道元の心酔者でした。
投稿: ハルウララ | 2008年7月 9日 (水) 13時21分
道元は、御存知、曹洞禅を
日本に持ち込んだ人で、
私は仏教には不勉強ですが実際開祖として
相当に優れた人物で、
いわばファンというべき人は現代でも多いようです。
道元の教えは『正法眼蔵』に著され、
ただただひたすらに座ることを提唱する
「只管打座」に代表される、
触れれば切れるような研ぎあげた思想に
あるわけですが、
それだけに「あらえびす」の鎌倉武士には
受け入れやすいものでした。
ただ、禅というものは
一休さんの頓知合戦にあるように、
常人ではまるで理解できない問答(公案)を
行うものでもあり
(ナマズをヒョウタンに
入れんとするにはこれ如何?(瓢鯰図)とか、
柏手を打って今のは右の手が鳴ったか
左の手が鳴ったか?とかです)、
しかしながらそんな問を真に解くのは
万人に一人という大天才にしかできないことなので、
多くの禅僧が、それをわかった風に見せるために
理屈を積み上げることが得手になる、
という悪風を後世生み出しました。
大阪の陣の頃に家康の参謀として
豊臣家に屁理屈の難癖を付けまくった
禅僧の金地院崇伝は代表的なものです
(「黒衣の宰相」と呼ばれていました)。
まあ、禅に限らず、
仏教はどれも江戸期を経て
すっかり葬式宗教に成り下がりましたが。
室町期に花開いて確定し、
現在の日本式住宅や風習の元になった
いわゆる日本文化の種は
鎌倉期に禅僧が中国から持ち帰ったものが多いのです。
茶も臨済禅の栄西が留学から持ち帰ったと言われています。
投稿: イタバウアー | 2008年7月 9日 (水) 20時51分