『薔薇のない花屋』

あなたと二人で　生きてゆきたい

それだけで　なにもいらない

　　　by 山下達郎 　　「ずっと一緒さ」　

１週間の中で一番楽しみにしていたドラマ

   『薔薇のない花屋』

http://www.fujitv.co.jp/rose/index2.html

主題歌の（私の大好きな！）  山下達郎氏の「ずっと一緒さ」の心に響くメロディ、歌詞ももちろんのこと、とにかく、出演されていた俳優さん女優さんが、野島伸司氏の脚本を見事にひとつの世界観として、素晴らしいドラマに仕上げていました。初回からドラマのエンディングの一面の銀世界のシーンまで、なぁに？これはどういうことになるんだろう？と観る者を魅きつけてやまない脚本。ひとつひとつの言葉が、詩的であり、映像のひとつひとつの場面が、絵になり美しく、心に響きました。　

英治（香取慎吾）は、極力自分を表に出さないようにしている男。
いっぽう美桜（竹内結子）は、本来は無邪気で明るい人間なのに、そういう自分を素直に出せない女。そんな二人が出会うことによって、本来の自分を出せるようになっていく。

最終回に、英治が気心のしれたみんなに囲まれて誕生日を祝ってもらうシーン。本当にあたたかい人たちに支えられて自分の幸せを感じる場面に、一緒に涙しました。雫役の八木優希ちゃんの愛くるしさ、向かいの喫茶店のハードボイルドなマスターの寺島　進さんも人のこころのあたたかさを美しい薔薇の花に託して伝えてくれた秀逸な時間でした。