『陰日向に咲く』

心の琴線にふれて、涙があふれるのをとめることができませんでした。

『陰日向に咲く』

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９０万部以上も売れたという人気お笑い芸人、劇団ひとりのベストセラー処女小説を基に、東京に暮す一生懸命に生きようともがいている人たちの人生に焦点を当てた群像劇です。自然と、9人の登場人物の誰かしらに自分を投影させて見ていたように思います。どの出演者もとてもよかったのですが、中でも、岡田准一くんの、イケメンなのに゛引き゛の演技は印象的でした。また西田敏行さんの、もう真骨頂とも言うべき、この役どころは、上手いなぁって唸らせるものがありました。それぞれの登場人物たちがクライマックスで繋がるという練られたストーリー展開の中、何度も涙があふれてくるのをとめられませんでした。それぞれの花を咲かそうともがく姿を、笑いと涙をまじえ、温かい目線で描いている、とってもいい映画です。たくさん泣いて、なんだかすっきりとして、あたたかな気持になりました。