『間宮兄弟』

お正月は、思いもかけず見たかった映画をTVでやっていたりして、とても嬉しいもの♡『間宮兄弟』　http://mamiya-kyoudai.com/

兄・明信と弟・徹信の間宮兄弟は、マンションで2人暮らし。一緒にご飯を食べ、スコアをつけながらの野球観戦で熱くなり、ポップコーンを食べながらビデオを観ては涙する。もういい大人の2人だけれど、仲の良さは子供の頃と全く同じ。いや、むしろ人生を共にしてきた太い絆の分だけ、さらに仲良くなっているかも。ある日、彼らは行きつけのレンタル屋さんの店員、直美ちゃんと、徹信の務める小学校の依子先生を誘ってカレーパーティーを開くことを決意。頑張って彼女たちに声をかけるのだった。

『黒い家』『阿修羅のごとく』などで知られる森田芳光が、人気作家、江國香織の同名小説を監督したものです。お互いを思いやりながら、誠実に暮らしている間宮兄弟が、ドラマチックな展開があるわけでも、泣きの場面が待っているわけでもないけれど、大人になっても自然にお互いを思いやっている2人の姿は、ずっと観ていたくなる不思議な魅力を放っています。特別な事件は何も起こらない。綴られていくのは、間宮兄弟のただの日常。でも、その兄弟の仲のよさ、今日という一日を締めくくる反省会、いつも何をするにも一緒で、そんな暮らしもいいなぁとしみじみと感じさせてくれました。人生の楽しみ方とおもてなしの得意な兄弟のおりなす寓話に心がほっこり温まる良作です。私も、今日一日あったことを語り合える相手を見つけないとなぁ！

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