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春の吉野

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吉野にはその桜に惹かれて、 多くの文人墨客が訪れたそうです。

古くは西行法師が吉野に庵を結び、多くの歌を残しました。

春を見し昔の心あらためて 

 吉野の里に住まんとぞ思ふ

 その西行法師に憧れ、吉野に2度杖をひいたのが松尾芭蕉です。貞享元(1684)年の秋9月に西行法師を慕って、奥千本西行庵に向かい、

           露とくとく 試みに浮世すすがばや

と詠んで、「野晒紀行」にまとめました。さらに4年後、弟子の坪井杜国を伴い、花の吉野を目指し、その旅を「笈の小文」にまとめました。

また吉野での花見といえば、豊太閤秀吉の花見を抜きには語れません。秀吉が、絶頂の勢力を誇った文禄3(1594)年、徳川家康、宇喜多秀家、前田利家、伊達政宗ら錚々たる武将をはじめ、茶人、連歌師たちを伴い、総勢5千人の供ぞろえで吉野山を訪れました。しかし、この年の吉野は長雨に祟られ、秀吉が吉野山に入ってから3日間雨が降り続きました。苛立った秀吉は、同行していた聖護院の僧道澄に「雨が止まなければ吉野山に火をかけて即刻下山する」と伝えると、道澄はあわてて、吉野全山の僧たちに晴天祈願を命じました。その甲斐あってか、翌日には前日までの雨が嘘のように晴れ上がり、盛大に豪華絢爛な花見が催され、さすがの秀吉も吉野山の神仏の効験に感じ入ったそうです。秀吉の気性がうかがい知れるエピソードですね。それにしても遥かここ吉野まで総勢5千人のお供をしたがえての花見というのは、スケールが大きいですね。

吉野には源義経と静、南北朝時代の後醍醐天皇など、国学者本居宣長らが様々な場面で歴史の舞台に登場しなどます。吉野にはこれらにまつわる神社仏閣・史跡が点在し、その当時の面影を残す悠久の里です、今も脈々と伝えられる歴史や文化を通して遠い昔に思いを馳せつつ。 日本古来のヤマザクラの美しさと気品、風情に出会えた感動でいっぱいでした。

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コメント

桜には不思議な″魅力″がありますよね。(^.^)

この世の花、一つ一つが自身を演出する
″女優 ″とするならば、
桜はいにしえからその座を譲らない″大女優 ″
っといったところでしょうか。

圧倒的なスケールと時間ごとに印象を変える美しき風情・・・

時代も世代も超えて
私達をこれからも魅了し続けるであろう″桜 ″を
いつまでも守り通していきたいですね。

桜の美しさ、素晴らしさを
こうして京都奈良の旅に出てあらためてわかりました。
たくさんの満開の桜を観ることができて
本当に最高の母娘ふたり旅です♪

美しい桜や京都・奈良の風情をたくさんの
写真におさめたので、綺麗に仕上げて
母にプレゼントします。

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