レクイエム
初めての衝撃。冒頭のヴァイオリンの高い音の重奏。まるでお坊さんの声明のよう。不思議な旋律、ときおり入る哀しげなピアノの音。大きく身体を動かし約40分もの間、大熱演の指揮者の下野氏と読響オーケストラの一団。ジョン・コリリャーノ(1938-)は、現代アメリカを代表する作曲家の1人です。映画「レッドヴァイオリン」(1999)でアカデミー賞・音楽賞に輝きました。コリリャーノ交響曲第1番。HIVで亡くなった友人たちへのレクイエムであると。コリリャーノ自身の 喪失感や怒り、フラストレーションから生まれた作品。でもそれらを見事に昇華させた、珠玉の交響曲でした。ひとつひとつの楽器の動き、どれも素晴らしかったのですが、中でもパーカッションの人たちの素早い動き!ティンパニの2人以外に5、6人もいらして、次々とさまざまな楽器を打ち鳴らしていきます。全曲にわたって、本当にずっと魅きつけられていました。
現代音楽はわかりにくいといいます。でも、現代音楽や現代美術など、どれも芸術は、理解しようというのではなくて、心のままに感じることが大切なのではないでしょうか。
素晴らしい読売日響の演奏を楽しんだ夜でした。カラヤン広場のクリスマスツリーが ひときわ綺麗に輝いて見えました。
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コメント
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コリリアーノという単語に反応して出てまいりました。
私、この曲のCD持っているのですが、未だ聴きとおしていないんです(^^;)。
いかがでした??
なんかドラマティックで作曲家の激情がほとばしるような曲ですね。
投稿: クフロ | 2006年12月 9日 (土) 18時11分
お待ちしていました。
必ずやクフロさんからコメントいただけるのではと心待ちにしておりました(^0^)♪
とっても不思議な旋律で非常に惹き付けられて聴き込んでいました。
今まで聴いた現代音楽の中で、一番集中して聴いていたと思います。
映画「レッドヴァイオリン」も観てみたいです☆
投稿: 葉 子 | 2006年12月14日 (木) 02時13分