光の帝国
ルネ・マグリットの作品には、空が多く描かれている。「光の帝国」 も然り。しかしよく観てみると、この白い雲が浮かぶ青空の下には、一軒の家と、街灯、数本の樹木と池である。一目でそれら はすべてが単純な事物であり、観ている私たちの身の回りにいくらでも見出せるようなものである。しかし、暗い街路風景の上方に雲の浮かぶ空が現れ、もっともらしげに昼間の光に満ちている。昼と夜のように対立しあうものを視覚的に統合することによって、非論理的なひねりは、この絵の背後に隠された秘められた未知の世界を感じさせてくれる。観念に関心を寄せるルネ・マグリットの作品は、この「光の帝国」をはじめ、「血の声」「女盗賊」など、どれもが自由な想像力を掻き立てる。詩的で神秘的なベルギー・シュルレアリスムの主導者として深く心に残った。
※役立つブログ・話題のブログがいっぱい!
→ 人気blogランキングへ
→ 人気blogランキングへ
« ピーテル・ブリューゲル | トップページ | ボージョレー・ヌーボー »
「文化・芸術」カテゴリの記事
- 深まる秋にバイオリンを楽しむ(2010.11.22)
- ■決定版!【吉祥寺こだわりグルメ ☆ 新・東京見聞録 】 ~スーパーJチャンネル(2010.10.08)
- 私、ク・ドンベクさんと結婚したい!~ 『アクシデント・カップル』最高の韓流ドラマ☆(2010.10.05)
- 「すべてはこの暑さ、あの太陽のせいだ」(2010.07.27)
- 成城のお風呂屋さん ~ 移りゆく街の風景(2010.05.25)
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
マグリットは好きな作家のうちの一人です。
昔、少年マガジンでマグリットのほかにエッシャーやダリを紹介していました。
エッシャーもダリも今展覧会中ですよね。
行かなきゃ…。
投稿: はる | 2006年11月16日 (木) 11時37分
美術館めぐりがお好きなようですね。
実は自分も以前、輸入ポスターや額縁、
ポストカード、フォトフレーム販売会社に
勤めていたんで・・・。
美術館に行く機会がなくなりましたが、
また、行きたくなりました。
投稿: ギケン | 2006年11月16日 (木) 11時52分
はるさんへ
なるほど、少年マガジンって、
そういった芸術家の方も紹介していたものなのですか。
エッシャーもとても面白そうですね。
ダリは、行ってきました!最高でした♪
またブログにてご報告を(^0^)☆
ギケンさんへ
ハイ、本当に!大好きです♡
今は、美術館めぐりとクラッシックを聴いているときが、
一番、心が落ち着くように思います。
ギケンさん、そういったお仕事もされていたんですね。
ゆっくりと絵や芸術の世界に身を委ねるのも
たまにはいいですよ♪
投稿: 葉 子 | 2006年11月16日 (木) 23時19分