まあるくまあるく ~ 木 喰
木喰(1718-1810)は、木喰戒ー五穀と塩を断ち、火を通した物を食べないーを保つ修行をしながら、日本全土を廻り仏像を造った。戒を保つ僧は、浄行僧として尊ばれ、祈祷の効果も高いと信じられた。表面を滑らかに仕上げ、造形に丸みが目立つ。そして、顔立ちはしっかりと彫り、ことに微笑むような表情の像が多い。
江戸時代・1803年/像高 如意輪観音244.0cm、 他各75.0cm前後、行基菩薩・大黒天像各120.0cm
新潟・小栗山木喰観音堂蔵
木喰は、享和元年(1801)に日本廻国成就の後、同3年(1803)から2年半、越後に 滞在して230体ほどの像を造った。
86歳の木喰は、享和3年8月1日から24日までの間に、小栗山観音堂(小千谷市)の中尊如意輪観音像と32体の観音像、行基菩薩・大黒天像を造立。これらは公孫樹の大木から造ったと伝えられる。翌年6月9日から7月13日には宝生寺(長岡市)に三十三観音像(高90cm前後)、引き続き7月14日から8月15日は金毘羅堂(長岡市)に三十四観音像(高65~75cm)を完成させた。この三つの堂あわせて百観音、すなわち 西国・坂東・秩父の観音霊場を再現したのだ。
我がふるさと新潟にこのような素晴らしい像があると、初めて知った。 大学生の頃から御朱印張を持っていて、西国・坂東・秩父の観音霊場めぐりは、かねてから興味があったが、まずはこの木喰の百観音をぜひお参りしてみたい。
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