東洋のミロのヴィーナス
国宝 十一面観音菩薩立像 平安時代・9世紀/像高194.0cm/ 滋賀・向源寺蔵(渡岸寺観音堂所在) 瞑想するかのような慈悲深い表情、ふくよかな胸や腹の肉付け、腰を捻って立つすらりとした肢体などその類いまれな美しさから、日本に現存する十一面観音像の白眉ともいえる像である。
柔軟な肉体やそれを覆う衣の薄く柔らかな質感表現も見事。
これまで門外不出とされてきた本像は、向源寺の飛地境内の観音堂の本尊として伝来しており、この場所は、かつて天台寺院の渡岸寺の跡地であったと伝えられている。渡岸寺は、聖武天皇の勅願によって当時都に流行していた疱瘡(ほうそう)の厄除け祈願をこめて十一面観音像を刻んだことに始まり、その後、最澄によって再興されたといわれている。元亀元年(1570)の姉川の合戦に際し、寺は焼失したが、観音像は村人の手により土中に埋められ難を逃れたとのことである。
柔軟な肉体やそれを覆う衣の薄く柔らかな質感表現も見事。
これまで門外不出とされてきた本像は、向源寺の飛地境内の観音堂の本尊として伝来しており、この場所は、かつて天台寺院の渡岸寺の跡地であったと伝えられている。渡岸寺は、聖武天皇の勅願によって当時都に流行していた疱瘡(ほうそう)の厄除け祈願をこめて十一面観音像を刻んだことに始まり、その後、最澄によって再興されたといわれている。元亀元年(1570)の姉川の合戦に際し、寺は焼失したが、観音像は村人の手により土中に埋められ難を逃れたとのことである。
まさに 東洋のミロのヴィーナス。ここに極まれり。
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