仏像 ~ 一本にこめられた祈り
今年、観た中で、いやこれまで観た美術展の中で、もっとも素晴らしく魂が揺さぶられるような思いでした。赤や黄色に色づいた紅葉の中、上野公園の東京国立博物館 平成館にて開かれている 『仏像~一本にこめられた祈り』。良質な木の文化を通して日本人の心や精神性に 触れることができるまたとない機会です。この展覧会の準備のために4年あまりもの 歳月がかけられたとのこと。
仏教を信仰した国の中で、日本ほど木で仏像を造ることにこだわった国はありません。
飛鳥時代から奈良時代にかけて、日本の仏像は金銅仏や乾漆像、塑像が主流でした。しかし、奈良時代後半頃から一本の木材からできるだけ像の主要部分を造り出す一木彫(いちぼくちょう)が盛んに造立されるようになると、それ以降、日本では仏像の大半が木で造られるようになります。
飛鳥時代から奈良時代にかけて、日本の仏像は金銅仏や乾漆像、塑像が主流でした。しかし、奈良時代後半頃から一本の木材からできるだけ像の主要部分を造り出す一木彫(いちぼくちょう)が盛んに造立されるようになると、それ以降、日本では仏像の大半が木で造られるようになります。
一木造は頭部や体部の主な部分を通して一本の木から彫り出す技法ですが、大きなものは2m近くのものから小さな50センチくらいのものまで、衣文(えもん)といわれる衣の波打つさまや、仏像の表情、また細かな彫りの十一面観音像など、よくこのような細かな彫りを一本の木で造ったものだと。
山には神や霊が住むと考えられており、御神木・御霊木に対する信仰がこうして接ぎ木をすることなく一本で彫られた仏像へと生き続けていくのです。
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