三井記念美術館
日本橋といえば、江戸の中心地。かつては大店が軒を連ね商人が行き交い賑わいをみせ、人々の交通の要所地でもありました。現代では、三越や三井不動産を始めとする三井グループの本社が建ち並び、三井村と言われています。
三井記念美術館は、この旧財閥三井家の伝来の美術品を収め展示するために設立された美術館です。1985年、東京都中野区上高田に「三井文庫別館」としてあったものを、2005年10月8日より、東京都中央区日本橋室町の三井本館(重要文化財・写真)の7階に移転し、「三井記念美術館」としました。
三井本館の建物を眺めているとそこだけ時間が止まったような。大きな堂々たるこのフランスで興ったという新古典主義様式の建物は地上7階地下2階建て。1998年に、国の重要文化財にも指定されました。
三井グループで知られる三井家は、家祖 三井高利(1622~94)が伊勢松坂から息子達に指示を出し、延宝元年(1673)に江戸本町に「越後屋」を開店したことに始まります。
呉服の反物の切り売り現金取引をして庶民の人気を集め繁盛し、その後、京都、大阪、江戸で呉服と両替店を開き、幕府の御用、朝廷の御用を受けるほどになりました。その後事業を拡大、明治以降は三井銀行や三井物産を設立するなど戦前は150社余に及ぶ三井財閥を形成しました。
三井家は三井高利の子ども達の時代に、長男高平が惣領家北家、三男高治が新町家、四男高伴が室町家、九男高久が南家など11家とされました。経営面で様々な浮沈もありましたが、各三井家がそれぞれ美術品を収集、特に享保から元文年間の営業収益が伸びた時期は、茶道具を主とする名物道具の収集が盛んだったそうです。
三井記念美術館は、北家、新町家、室町家、南家、三井家の親戚である鷹司家からの寄贈を受けた美術品約3700点を所蔵しています。それでは、中へ入ってみましょう。
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