鬼 萩 ~人間国宝 三輪壽雪
人間としての心のゆたかさが、すべてにおいて現れている。氏は、手紙を書くことひとつとってもそうだ。巻紙に筆でしたためる様子を見て、あらためて納得。96歳の今なお現役の陶芸家である萩焼の人間国宝(重要無形文化財保持者)、三輪壽雪氏。80年におよぶ作陶生活の集大成を、ここ東京国立近代美術館 工芸館にて。写真は96歳のこの春に作られた最新作『鬼萩割高台茶碗』。「鬼萩」とは私には未知の世界。粗砂を混ぜた土で作られた作品で古くから技法として伝わっていたが、氏は独自の世界観を求め自身の「鬼萩」を作り上げていった。あふれだす情熱と感性を感じる。どれをとってもひとつとして同じものはない。作品につけられた銘のひとつひとつにも、自然や季節を愛でる風雅を感じる。
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コメント
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焼き物は好きです。美術の中では書・陶芸・鋳鉄品(古代からの青銅器・金細工等含む)を特に好んで見てます。
東京西洋美術館や江戸東京博物館で8/1からいろいろ始まったみたいなので見てこようと思います。
投稿: イタバウアー | 2006年8月 3日 (木) 09時54分
イタバウアーさんへ
美術にとても興味がおありなのですね。
江戸東京博物館で8/1から始まったのは
司馬遷『史記』の世界 始皇帝と彩色兵馬俑展ではないでしょうか。
私もこれは見に行く予定です。
投稿: 葉 子 | 2006年8月 4日 (金) 08時58分