ドイツの彫刻
どこに目を向けるかなのだと思う。バルラハは、ロシアに旅し、自らの風土と大地とともに懸命に生きる農民たちの姿に深い感銘を受け、独自の作風を展開した。エルンスト・バルラハ(1870-1938)は、ドイツにおいて非常に注目される彫刻家・版画家・劇作家である。彫刻展というものを初めて観たのだが、その重厚さ、心に沁みる素朴さ、人間の本質的な深い部分に魂が揺さぶられるかのよう。心に感じたものをこんなにも昇華させ困難に耐える人々の気持ちを形にする。彼が目を向けた「貧困」「飢餓」「死」などを宗教的感情にまで高めたその思い。シンプルな中にもその感情の深いほとばしり、逞しい造形表現は、ドイツ表現主義の特徴。心の中に湧き起ったこのバルラハのドイツ彫刻展を観ることができた喜びは、いついつまでも忘れまい。
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コメント
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シンプルで力強い彫刻に心を揺さぶられました。
キレイな彫刻でない(良い意味です)ところが非常に好きです。
昨年のドイツ年、今から始まるワールドカップ、今私が売っているピューターの置物。
なんだかドイツとの縁を最近感じる。
もしや、ドイツが私を呼んでる?
来年あたりに行って来ようかな。
深い緑を連想するドイツ。
その連想を元にまた「ノルウェイの森」が読みたくなってきた。
投稿: ななしのごんべい | 2006年6月10日 (土) 00時22分
ななしのごんべい さんへ
はじめまして。コメントありがとうございます(^0^)とっても嬉しかったです。
マレーシアを何度も訪ねているのでピューターはとても馴染みがあります。
私のホームページの「私の好きな場所」に詳しく。http://homepage2.nifty.com/sunflower15/
ドイツ、ステキですよね!
世界は広いんですもの、いろんな場所や人々が自分の人生に
よい影響を与えてくれますよね。これからもどうぞよろしくお願いします。
投稿: 葉 子 | 2006年6月11日 (日) 09時14分