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エコール・ド・パリ ~FOUJITA

20060403_193737204_1 今年は藤田嗣治(1886-1968)の生誕120年。彼の絵は、前に箱根のポーラ美術館http://www.polamuseum.or.jp/を訪れた際に、素晴らしき乳白色とコケティッシュな子供たちの絵が特徴的で覚えていた。芸術の都パリで最も有名な日本人画家という、藤田嗣治の全画業を紹介する展覧会をお堀の桜も美しい東京国立近代美術館にて。そこには、彼の歩んできた人生とともに、私のまったく知らない藤田嗣治の作品の数々が。モディリアーニやパブロ・ピカソといった異邦人の芸術家たちが、パリに集まっており「エコール・ド・パリ(パリ派)」という名称で呼ばれていたころ、藤田はエコール・ド・パリの画家たちと交流しながら、独自の画風を作り上げ一躍パリの寵児となる。ため息がでるような墨を用いた漆黒の黒と素晴らしき乳白色との対比の美しさ、やわらかな筆致の裸婦像、戦争絵画、そしてキリスト教に帰依し洗礼を受けてレオナール・フジタとなり、フランスのランスに礼拝堂を建立するなど、彼独特の宗教絵画も。旅先や人生の様々な場面で刺激を受け、作風も変化を遂げながら、見事なまでに藤田嗣治という世界観を作ってきた。私が印象的だったのは、アイデアの素晴らしさとそこに現存するかのような「五人の裸婦」と藤田自身の姿も描きこまれた「礼拝」。あぁ、こんなにもモダンで粋な日本人がパリで活躍していたという、その数々の作品の素晴らしさに見とれながら、作品を目の前に、彼がまるでそこに座り今も筆を動かしている、そんな夢を見ているひとときでした。

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文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

おお!いいね。行ってきたんだ。
この間、TVでも特集してたよね。うんうん!これは私も行きたいと思ってました。
葉子嬢のグットタイミングなブログを読んで嬉しくなっちゃった(笑)。
 藤田の「乳白色」を是非、堪能したいものです。

テレ東の「美の巨人」でしょう。偶然私も観たの。来週も続きがあるのね。
復習としてゆっくり観たいと思います。よかったよぉホントに♪混んでるけどね。
朝一で行って、その後のおすすめコースはまたブログで紹介します!

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